余った食品を有効活用できる「フードドライブ」って?

野菜

どうしても出がちな食べきれずに処分する食品

日常生活の中で、どうしても食べきれずに処分する食材というのはあるものです。
特に、頂き物というのは自分の好みではない食品が届いてしまうということがあります。

お中元やお歳暮、お返しとしてもらうもの、海外旅行のお土産というのは良い品のものも多くあるものです。
そのため自分の好みではなかったとしても取っておいてどこかで食べようという気持ちは持てるものです。
しかし、実際には放置してしまうということがほとんどであり、そうすると気付いたら賞味期限を過ぎているということも少なくありません。

このような食べ物を捨てることなく活用することができれば、ロスをすることもなくなおかつ食べたいと思う人に食べてもらうことができます。
そのようなサービスとして始まっている活動がフードドライブと言います。

フードドライブとは

ドライブと聞くと多くの人は車で出かけることを想像するものです。
しかし、英語では宣伝や運動という意味も持っています。
そのため、フードドライブというのは食品を有効利用するための運動のことを意味するのです。

具体的な活動としては、東京都の世田谷区が2014年からフードドライブを開始しています。
定期的にイベントで実施をしており、すでにこの活動によって集めた食料品は1500点近くにのぼりその重量は400キログラム近くになると言われています。
これだけたくさんの食料品がゴミになるのではなく必要としている人たちの元に運ばれて活用されるとなればとても大きな意味をなすことになり、この活動の有効性がうかがえるものです。

このような活動はどんどんと広がりをみせています。
企業の中にはボックスを設置して食べない食品を回収しているというところもありますし、学校でも毎年イベントの際にフードドライブを実施して必要な人たちに寄付をするという活動をしているというところもあるのです。

フードドライブの有効性

最近では食の安全に興味関心を抱く人も増えています。
昔よりも自分たちの口に運ばれている食品の出所を気にしたり添加物を気にしたりするという人も多いです。
そうすると、人からの頂き物の中にも食べないようにしているものが贈られてしまうということも少なくありません。

このような場面で食品を処分するというのはとてももったいないことです。
しかし、世の中には食べたいと思っても食べられない環境にいるという人もいます。
また、震災が起きれば突然食糧難の状態が起き、非常食として保存食は特に重宝するものになります。

そこで、利用したいのがフードドライブの活動です。
募金をすることは難しいという人でも自宅に余らせている食料品というのは必ずあるものです。
そこで、そういった食品を寄付することによって自宅で食品をロスにすることもなく、なおかつ食料を必要としている人に届けることができお腹を満たすことができるという素晴らしい活動であると言えます。